「『ひえしょう』で手足が冷たくなる」とよく言ったり、聞いたりしますが、『ひえしょう』を漢字で書くと2通りあります。
1つは「冷え性」、もう1つは「冷え症」と書きます。
その違いは何でしょう?
簡単にいうと、冷え性は体質、冷え症は病気です。
「冷え性」は、居る場所の環境が寒いと手足が冷たく感じてきます。
この冷たい状態が続いているのが「冷え性」です。
冬寒くてなるものや、夏エアコンが効いていて手足が寒くなるのはこちらを使います。
自覚症状や体質の問題として片づけられることが多いですね。
一方、「冷え症」は自律神経失調症や血行障害が原因で、毛細血管が細くなり、血流が悪くなって手足が冷たくなるものです。
自律神経失調症や血行障害なので、病気としてとらえられ、医師の診断や治療を必要とします。
今回は前者の方、夏のエアコンによる「冷え性」の解消方法について書いていきましょう。
【冷え性はなんでおこるの?】
冷え性は、外部の寒さや冷たさにより、血行が不良となり体温調節ができなくなることにより起こります。
また、筋肉量が減ることによっても、熱を発生させる量が減り、血行不良になるということもあります。
熱を発生させる量が減るということは、体の芯から冷えて体温調節ができなくなるということで、汗をかきにくくなるということでもありますので、熱中症の原因にもなる要素を持つことにもなります。
【エアコンによる冷え性の解消方法は?】
まず第一に、身体が熱を発生しやすい状況をつくるため、適度な運動をして筋肉をつける、ないしは現状の筋肉を維持することです。
特にふくらはぎを鍛えるのがおススメです。
ふくらはぎは、血液を送るポンプ(心臓に戻すためのポンプ)の働きをしているので、鍛えられていないとポンプが弱くなり、脚にも血液が来づらくなります、
血液が来づらくなるということは、足先が冷えるということになります。
なので、ふくらはぎを鍛えるとポンプの働きも強くなるので、脚への血流も促進されるのです。
2つ目は、やっていらっしゃる方も多いですが、1枚羽織るものを身につける。
寒くなったら着用して、暑くなったらすぐ脱げるような羽織るものを用意したり、末端から冷えてきますので、くつしたを重ね着するなど冷えやすいところを予防することです。
3つ目は、お昼に冷たいものを食べないで、温かいスープや生姜、ねぎ、カボチャなどの根菜類を摂るのがおススメです。食べ物にとうがらしをかけるのもよいですね。
飲み物も、体を温めるお茶がよいでしょう。また、コーヒーは、利尿作用で体温を下げやすいので、あまりおススメいたしません。
冷え性解消には、まずは簡単なエクササイズから初めてみましょう。