ストレッチには大きく分けて2種類あります

2つ前のコラム「暑くなりはじめる季節からトレーニングをはじめるときに気をつけること」の注意⑤で、「トレーニング前後にストレッチ」をするとよいということを書きました。

ストレッチにも大きく分けると「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」の2種類があって、状況に合わせたストレッチによって効果をより高めることができます。

今回はこのことについて話していきたいと思います。

 

【運動前は 「動的ストレッチ」 】

動的ストレッチは、別名「ダイナミックストレッチ」ともいいます。

これから体を動かすというときの準備運動にあたるものになり、運動やジョギングなどの前に心拍数を上げるのに効果的です。主に、腱や筋肉を痛めてしまうような『ケガ防止』、心臓病などの『急性疾患防止』 が目的となります。

腕や脚をさまざまな方向に回すものが中心となり、ラジオ体操が代表的なストレッチと言えます。
動的ストレッチをおこなうときは、身体をあたためるような、大きな動きを心がけましょう。

 

 

【運動後は 「静的ストレッチ」 】

静的ストレッチは、運動後の身体の活動をおさめる整理運動にあたるものとなります。『筋肉痛予防』 や 『リラクゼーション』が主目的となります。

静的ストレッチの場合は、動きにあまり勢いをつけず、じんわりと可動域まで伸ばすことを心がけます。痛みが出ない可動域ぎりぎりまで筋肉を伸ばしていきましょう。

ヨガや整体でやるようなストレッチやペアストレッチがこちらにあてはまります。

静的ストレッチの場合、動的ストレッチのような 『ケガ防止』 には効果的ではありません。逆に動的ストレッチは、筋肉痛防止やリラクゼーションにはあまり効果がありません。
状況や目的により、ストレッチの種類を選んでおこないましょう。

次回は、動的ストレッチ・静的ストレッチの具体的な種目をいくつかご紹介していきたいと思います。

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